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トリッカーズ・マロンカラーのエイジングと手入れ方法

2020 2/29
トリッカーズ・マロンカラーのエイジングと手入れ方法
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トリッカーズ・マロンカラー

 

トリッカーズの人気カラーであるマロンカラーは手入れの方法によってエイジングが異なります

しかし手入れに使うクリームや手入れの頻度がわからない方も多いと思います。

マロンカラーは色抜け・アンティーク仕上げどちらでも楽しめるカラーです。どんなクリームを使えばいいか知ることで自分好みの経年変化を楽しむことができます

この記事ではマロンカラーのエイジング、トリッカーズに使うクリームの色と頻度、使う用品について書いています。

目次

色抜け・色落ちとは

トリッカーズ・エイジング

実際ここまで抜けるのには時間がかかりますが、数年履けばこれくらい色が抜けます。

特に茶色の靴は色抜けがしやすいという印象。

おそらく、紫外線と無色のクリームを少しだけ使いケアすることでここまで色が抜けたんだと思います。

写真の掲載元

雑誌でエイジング魔人と称されるユニオンワークスの中川さんだからこそのエイジング。店員さんは「照明に照らされて色が抜けたんですよ」と謙遜していましたが、丁寧にケアしたのが伝わってきます。

使うクリームの色

無色のクリームを使いながら、キズ補修の時にアッパーよりも薄い色のクリームを使うと色がだんだん抜けていきます。

無色のクリームを使うと、早く色が抜けていきますが擦れた後や傷を隠すことができません。マロンカラーと同じ色のクリームはサフィールのマホガニーなので、すこし黄と赤が強いコニャックを塗るかライトブラウンを使うとキズ補修しながら、色抜けをゆっくり楽しめると思います。

手入れの頻度

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手入れの頻度は4、5回履いて1度クリームを塗る程度で十分です。トリッカーズのカントリーラインに使われている革はカーフですが、ジョンロブやガジアーノガーリングに使われているカーフとは異なり、ある程度成長した牛の革が厚くしっかりしているので、7、8回に1度手入れでも十分だと思います。

もちろん履く環境、歩く距離、履いている環境、など様々ですので注意が必要です。なお、雨に降られたら革内部の油分が抜けてしまい、革のクラックや破断につながりますので、雨の日に履いたら、必ずケアをしましょう。

手入れ道具

1シューツリー

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シューツリーは磨くときにあったほうが磨きやすいですが、正直なくても磨けます。入れないほうが軽くて磨きやすいという方も多くいます。シューツリーを入れる最大のメリットは靴底と中底の反り返りを治すためです。

靴底の交換は比較的簡単に行えますが、中底は交換しづらいパーツです。なので、脱いだらすぐに入れましょう。そうすることで皺が伸ばされ、クラックが入るのを予防できます。シューツリーをすぐに入れると、湿気が抜けづらくなるから脱いでから30分たってから入れるという方もいますが、履く間隔を3日以上としっかり空ければ問題ありません。もしカビが生えても、簡単に対処できます。クラックは1度できれば元通りには戻りません。なのでシューツリーは脱いだらすぐに入れましょう。私の経験上、48時間シューツリーを入れていれば外してもいいでしょう。

2馬毛ブラシ

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馬毛ブラシは一家に一個は絶対に必要です。サイズ感もちょうどいいですし、何より軽くて少し反っているので、使いやすいブラシです。2千円で10年は絶対に使えるので、持っていない方はぜひ買っておきましょう。

ちなみに、ある程度履きこんだ靴は馬毛ブラシだけでも艶が出るようになります。

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トリッカーズのサイズゴアの記事

ブラッシングしただけの写真ですが、脱いだらシューツリーを入れ5回履いたらしっかりクリームでケアするなど細かい作業を丁寧にすると、靴にしっかり表れるのがよくわかると思います。

3クリーム

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私おススメのクリームはサフィールのレザーバームローションです

waxを使わない限りこのクリーム以上に強いクリーナーは必要ありません。カントリーシューズであればだいたい3センチ、親指の爪くらいでしょうか。塗ってみると意外と少なく感じますが、油分を完全に満たすのではなく60%の状態から80%にケアするイメージでクリームを入れましょう。

4クリーム用の布

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布にとって、なるべくまんべんなく塗布しましょう。この時アッパーの甲の皺部分を集中的にケアする方が多いですが、忘れがちな部分としてアッパーとウェルト部分の境目や履き口もしっかりクリームを入れましょう。この2か所は皺と同様に負荷がかかりやすく、油分が少ないとクラックが入りやすい場所ですので頭の隅に入れておいてください。

5豚毛ブラシ

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豚毛ブラシで塗ったクリームを全体になじませて行きます。役目としては布だけではどうしてもムラができてしまうので、ブラシを使うことでムラなく浸透させることができます。

注意点として、ピンキング(ギザギザの部分)にクリームがたまりやすいことが挙げられます。

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この部分はブラシを寝かせ、毛先を少し入れる感覚でブラッシングしましょう。強い力で押し付けると革がめくりあがってしまいます。

6磨き用の布

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クリーム用の布と磨き用の布を分ける必要はありませんが、やはりきれいな布で磨いたほうが気持ちがいいので私は分けています。2つの布は同じ素材で大丈夫です。慣れれば10分くらいで行うことができます。ブーツであれば15分くらいですかね?月に1度15分のケアで十分ということです。

トリッカーズ・エイジング写真

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マロンは濃くするのも色抜けを楽しむのもどちらも楽しめる靴です。ぜひ皆さんも楽しんでください。

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